先日の台風15号の影響で、今でも千葉県では広範囲で停電しているそうです。
昨年北海道を襲ったブラックアウトを経験した北海道民なら、あのつらさがよくわかりますよね。
停電は思っている以上に厳しいものです。
しかも情報収集をする手段も停電によって奪われてしまうと、いつ電気が復旧するかわからないためにいつまで停電が続くのかという恐怖に襲われます。
停電によって携帯・スマホも使えなくなる
今は情報収集の手段はほとんどがスマホです。
ラジオもスマホで聴けるからと思われる方が多いと思いますが、こういった停電時には携帯の基地局の電源も切れてしまうと使えなくなるのです。
昨年のブラックアウトの際には停電から1日半くらいで不安定になり、場所によってはまったく繋がらなくなりました。
電気がないため情報収集はラジオのみ。
北海道中が停電している状態で、どこか電気の使えるところに移動するということもできませんから、一体なにが起こっているのか正確な情報はラジオで得るしかなかったのです。
なのでスマホでラジオは聞けると思ってもぜひ電池などで使用できるラジオは1台用意されることをお勧めします。
ラジオがあると災害時にはガソリンスタンド情報やスーパー・コンビニ情報など生活に直結するような情報も聞くことができるのです。
そして停電の夜って本当に心細いのですが、なんとなく人の声や音楽が聴けるだけでも随分違います。
スマホがあればなんでもできる、のは確かなのですけれども、万が一のことを考えてラジオはあった方がよいですよ。
カセットコンロは普段も使える
オール電化のお宅なら必須アイテムがカセットコンロ。
電気がないとなんにもできなくなっちゃいますからね。
炊飯器も使えなくなりますがカセットコンロとお鍋があれば簡単にご飯を炊くことも可能です。
冷蔵庫にはいつも食料がいっぱい、という方もいらっしゃるかもしれませんが停電の時には冷蔵室のものは比較的早くダメになってしまいますし、冷凍庫のものもドアを開けるとあっという間に冷気が漏れて溶けてしまいます。
昨年のブラックアウトの後、我が家では普段の生活でも冷蔵庫はあまりものをいれないように、冷凍庫にはものをいっぱいいれておくのが良いということで、冷凍庫がスカスカになった時はペットボトルに水をいれて氷にして置いたりするようになりました。
ペットボトルの氷は保冷剤がわりにも使えますし、災害の時には溶かして水としても使えますからね。
モバイルバッテリーは複数用意
モバイルバッテリー、おそらく北海道民の方ならあれ以来複数個保有しているという方は多いのではないでしょうか。
我が家もモバイルバッテリーがいっぱいです。
普段でも外出時には必ず持ち歩くようにしています。
スマホは電波さえ異常がなければ強力な情報収集ツールになりますし、連絡手段としてもかなり重要なアイテムです。
もし圏外になってしまっても懐中電灯がわりに使えたり、保存してある本や音楽を楽しむことができますから。
今はモバイルバッテリーの価格も随分お手頃になったので、複数個用意しておくと万が一の場合でも安心です。
ガソリンは半分以下になったら給油しよう
北海道の大規模停電の時、ガソリンスタンドは長蛇の列でした。
我が家は幸い2台ともガソリンが半分以上入っていたので給油にはいきませんでしたが、ご近所さんはガソリンがなくて給油待ちに数時間かけて、しかも給油制限で10リットルしか入れてもらえなかったと言っていました。
しかも停電になるといつも利用しているガソリンスタンドが利用できるとは限らないのです。
完全に停電状態だった時には利用できるガソリンスタンドは本当にごくわずかしかありませんでした。
念のため、自宅から近い場所に災害時でも給油可能なガソリンスタンドがあるかどうかをチェックしておくと良いかもしれません。
今でも我が家ではガソリンが半分になる前に給油するようにしています。
ハイブリッドカーは自家発電機がわり
ブラックアウトの後、ハイブリッドカーから電源を供給して家で使うことができるということで購入を検討した人が増えました。
15アンペアまでのものがガソリンが満タンであれば2、3日使えるとのこと。
15アンペアあれば暖房器具やテレビも一緒に使えますし、使用する電化製品によってはボイラーや冷蔵庫にも使用可能ですからかなり便利です。
そしてガソリンさえあれば継続して使用が可能!
さぴこもちょっといいなって思いましたがハイブリッドカーって高いのですよね。
そこで考えたのがこちらでした。
防音型発電機
ブラックアウトの最中は本気で購入を考えたのがこちら。
ヤマハ 防音型 インバータ発電機 EF1600iS 1.6kVA [50Hz/60Hz] 直流12V-8A付
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これが1台あればハイブリッドカー1台で可能な電源供給量を上回る発電が可能です。
ガソリンさえあれば発電が可能。
ただし発電機は室内では使用できませんから、屋外に置いて使用することになります。
これがあればテレビでの情報収集もできたし冷蔵庫の心配もしなくてよかったし、ボイラーを使ってシャワーも可能だったなぁと今でも思います。
停電対策にとハイブリッドカーへ買い替えるよりはコストも少なくて済みますからね。
でもモバイルバッテリーも多数準備しているし、カセットボンベも備蓄しているから発電機まではいらないかなと思っていたのですけど、今回の台風による停電のニュースを見ていると、やっぱりあった方がいいのかなと思い始めています。
これが1台あれば冬なら暖房が、夏ならエアコンを使用することも可能になりますし。
夏の停電、冬の停電
昨年のブラックアウト時はまだ寒くなっていない時だったのが幸いでした。
「冬じゃなくてよかった」
というのが地震の後しばらく挨拶がわりになっていたくらい、冬の地震に対する恐怖を感じていましたから。
冬だと暖房器具が使えずに凍死しちゃうかもしれない、という恐怖です。
今回台風による千葉の停電は非常に気温の高い状態でですから、熱中症が心配ですよね。
35度超えが続く夏場に停電が続いたらと思うと、それはそれで非常に大変なことです。
寒冷地では冬季間の災害対策に電気がなくても使える暖房器具を用意しますけど、夏の暑さ対策ってなかなか難しいですから。
停電時は通電火災に注意
停電時は基本的に電気器具のコンセントを抜いておくことも大切です。
特に電力を多く使う家電品は要注意。
それまで使っていた家電品がスイッチオン状態になっちゃいますから、停電で切れていると思っていたものが加熱して火災になってしまうことも。
そのほか親戚宅へ避難して不在の家で復電したような場合、漏電によって火災が起きても発見が遅れてしまったりしますから、家を離れる際にはブレーカーを落としておくのが安心ですね。
頭ではわかっていてもいざその時になると実行できない、というようにならないように気をつけたいと思います。
おわりに
停電による断水も厳しいものがありますね。
水の備蓄は基本的に飲料水として使うものくらいしかできませんから。
停電が解消すれば順次元に戻っていくとは思いますが完全に日常生活に戻るのは少々時間がかかるかと思います。
それにしても夜を徹して作業をしてくださっている方々には本当に頭が下がりますね。
1日も早く停電が解消しますように。
それでは!!