今週のお題「わが家の防災対策」
北海道地震から丸1週間。
たまに大きい余震がありますが、厚真町周辺以外の場所では日常が戻りつつあります。
防災グッズとしていろんな非常食が販売されていますけれど、周りの人に聞いても非常食を食べてしのいでいたという方はあまりいません。
じゃあなにを食べていたのか、といいますと初日は買い置きのカップ麺を食べていたという方が多かったですね。
我が家はひたすらカセットコンロで炊いたご飯をたべていましたが、北海道ならではのこんな光景もあちらこちらで見かけました。
お庭でジンギスカン?
ご近所では冷凍庫に入っていて溶けたというジンギスカンなどを外で炭を起こして焼いていたお宅もありました!
うちも七輪に炭をおこして外で焼いて食べようかと一瞬思いましたが、万一大きな余震があった時に困るかもということで断念しました。
ジンギスカンの入っていた冷凍庫を開けて冷気が逃げてしまうのも気になったのですよね。
同じ札幌市内でも9月6日地震当日の夕方前には電気が復旧したというところもあったようですが、我が家の周辺は札幌市内でも遅めの9月7日の午後8時すぎと停電3度目の夜を迎える手前での復旧でしたので、夕食2回は停電状態のままの食事となりました。
停電初日の朝はゆで卵と食パンとコーヒーを食べましたが、さて今日のご飯はどうしようかと悩みます。
停電はいつまで続くのかわかりませんし、IHクッキングヒーターの我が家で使える調理器具はカセットコンロ1台しかありません。
カセットコンロでご飯を炊く
カセットコンロでご飯を炊いて失敗したことのある方って実は結構多いらしいのですが、これって浸水時間不足とカセットコンロの火力の差が原因になっていることが多いのです。
カセットコンロは火力が製品ごとに違うので、強火が実はそれほど強火じゃないという場合もあります。
さぴこの持っているカセットコンロも「高火力」と書いてありますけどそれほどではないので注意しながら炊いてみました。
IHクッキングヒーターの方は土鍋を持っていないケースも多く、土鍋がないから無理という方もいましたけど蓋つきなら普通のお鍋で大丈夫です。
ただあまり小さいと吹きこぼれてしまいますから、米と水を入れた状態で半分くらいになる大きさの鍋で、できれば底が厚めの鍋があればそれをつかうと焦げにくくなりますよ。
カセットコンロでご飯を炊く方法はネットでも調べられますが、災害時はネット環境がなく調べられないことも多いのでぜひ覚えておくことをおすすめします。
そんなに難しくないですから。
カセットコンロを使ったご飯の炊き方
まず災害時は米を研ぐ必要がない無洗米が断水時でも飲料水を無駄にしなくても済むのでとても便利です。
水加減は米1合に水は一般的な計量カップ1杯分である200ccですが、無洗米を使う際の注意としては米1合が普通のお米よりも少ないので無洗米用の計量カップを使うことを忘れずに、そして水はお米の計量カップ1杯では足りませんのでご注意ください。
一番簡単なのは電気炊飯器の内釜で水加減を行い、鍋に米と水を移す方法がよいかと思います。
浸水時間は1時間ほどおいた方が安心です。
そしていよいよ米を炊いていきますよ。
お米と水の入った鍋をカセットコンロの強火で沸騰するまで様子を見ます。
火力の弱いカセットコンロの場合、通常の高火力なガス火のように勢いの良い沸騰をしないことがありますが、とりあえず沸騰していれば大丈夫!
沸騰を確認するのに蓋を開けた時は蓋を閉め30秒から1分ほど強火のまま加熱し、その後弱火にして15分ほったらかしにします。
できればスマホのタイマー機能等を使うと失敗がなくなりますよ!
沸騰確認後は完成まで蓋を開けないこと。
その後は火を消して15分ほったらかしにして蒸らしたあとにしゃもじで混ぜて完成です。
簡単でしょ?
我が家では今回この方法で1度に昼と夜の分として4合炊きました。
こんなに長いと覚えられないという方のためにまとめてみます。
カセットコンロでご飯を炊く方法
- 無洗米と水を鍋に入れ1時間浸水(水加減は炊飯器で測る)
- ガスコンロの強火を使い鍋の中が沸騰するまで待つ
- 沸騰したら弱火にし15分放置(タイマー使用)
- 15分経ったら火を消しさらに15分放置で完成
たったこれだけです。
保温機能はないので、炊き上がったら鍋のままバスタオルに包んでおくとしばらくはホカホカですよ。
「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いてもふた取るな」なんて言われているので、最初に弱火にしてしまう方も多いようなのですが、最初は強火で大丈夫です。
停電初日の昼ごはんはナスとひき肉のカレー
停電初日はご飯を蒸らしている間にできるナスとひき肉のカレーでした。
前日の夜に凍ったひき肉を冷蔵庫のチルドルームへ移していたので一番先に腐りそうだったからという理由なのですが、ひき肉とナスのカレーは一般的な角切り肉とジャガイモやニンジンが入ったカレーよりもずっと早くできるんです。
ひき肉を炒めてナスと玉ねぎを追加して炒めて水を入れて沸騰したらカレールーを入れるだけ!
ご飯を蒸らしている間にほぼ完成しちゃいます。
停電時、ひき肉が冷凍庫にはいっている場合は放置すると普通のお肉より痛みやすいのと、ほかのお肉よりは火が通りやすくて調理がしやすいのでぜひお試しください。
ひき肉だけでもなかなか美味しくできますよ。
温かいものを食べるとホッとする
災害の時は心がざわざわするというか、何をしていても不安が押し寄せてくるような感じがします。
家族みんながこの先どうなっちゃうんだろう、1週間も停電が続くのだろうかという不安に押しつぶされそうになっていた時、あったかい出来立てのカレーを出したらみんなホッとした表情に変わってくれました。
私の母はカセットコンロでご飯を炊いていたことに驚いていましたが、母が子供の頃なんて炊飯器なんてなかったはずなんですけど。
いつもはもち麦を入れているのですが、今回はゆめぴりか100%だったのでみんなご飯がすごく美味しいと喜んで食べてくれました。
ご飯一つで気持ちが変わる。
さぴこの場合、地震の揺れ以外は停電くらいしか被害にあっていないにもかかわらず恐怖心がありましたけど、停電でも美味しくご飯が食べられるなら大丈夫だなって思えました。
停電2日目も白いご飯とお味噌汁、冷蔵庫の中のものを少しでも消費するためにカセットコンロでいろいろなおかずを作って乗り切りました!
おわりに
キッチンがガスコンロの場合はもっといろいろできそうですが、今はオール電化のご家庭も増えていますからカセットコンロでのご飯の炊き方は覚えておいても損はないと思います。
1時間浸水後強火沸騰してから弱火15分で蒸らし15分、たったそれだけですからね。
昔IHクッキングヒーターを使いル・クルーゼでご飯を炊いていた時は、沸騰させるまでは強火ではなく中火、そして弱火にかけておく時間ももう少し短かったですけど、非力なカセットコンロでもちょっと工夫をするだけで美味しく炊けます。
超強力なカセットコンロを使用される場合は火加減を調整して試してみてくださいね!
こんなに簡単なんだ!って思うはずですよ。
オール電化なのにカセットコンロがないお宅はすぐにコンロとボンベを購入しましょうね。
ガスだからという方もガス管の破損で使えなくなる可能性があるので、カセットコンロは一家に一台絶対にあった方がいいと思いますよ。
それでは!!