子供が小さい頃から通っている小児科ではいつも9月に入るとインフルエンザの予防接種の予約が始まります。
でも今年は予約ができなくて困っているのです。
例年12月にインフルエンザの流行がくることが多いので11月には接種を終わらせたいのですが、このままでは2回めを11月に終わらせることは難しそう。
というのも今年のインフルエンザワクチンは優先枠ができたからです。
今年は65歳以上の高齢者が優先
今年のインフルエンザワクチンは10月25日までは高齢者が優先されることになりました。
我が家にも高齢者がいるので優先自体はありがたいのですが、接種が早すぎるとそれはそれで流行期まで効果が持続するのかという疑問もあります。
それに本来2度接種しなければならない子供、とくにワクチンの容量が少ない3歳未満の子供を優先させなければならないのでは?
現行のインフルエンザの予防接種の容量は3歳以上は成人も同じですが、基本的に13歳以下の子供は2回の接種となっていますので子供の場合は初回を11月中旬までに接種しないと例年12月中旬から流行期に入るA型インフルエンザには間に合わないのです。
しかもインフルエンザはまず子供の間で流行することが多く、地域で学校閉鎖が続くころに高齢者も罹患することが多い病気。
本来なら流行の元となる幼稚園や保育園、学校での感染拡大を抑えるべきではないかなと思います。
そして地域の医療を支える医療関係者や持病のある人も優先させる対象であり、高齢者の多い日本の場合その優先順位を65歳以上の高齢者というひとくくりにしてもいいのかと疑問に思います。
インフルエンザワクチンの予約ができない
例年ならもう子供のインフルエンザワクチンの予約をしているころのですが、今年は厚生労働省からの詳細が発表されるまでは予約ができないと言われました。
いつもインフルエンザの予約の時は小学生の場合放課後の夕方になるため希望時間を取るのがとても大変です。
その地域の小学生や中学生が放課後に集中してしまうので激戦になるのもわかりますよね。
インフルエンザ予防接種のみの診療時間を作ってくれるようなところがあればいいのですが、なかなか難しいでしょうし。
まずはいつもの病院で今年はいったいいつから予約ができるようになるのか、とても心配です。
小中学校でインフルエンザの集団予防接種を
さぴこが子供の頃は学校でインフルエンザの集団予防接種が行われていました。
もちろん無料です。
そしてさぴこが小中学生だった当時はインフルエンザによる学級閉鎖や学校閉鎖はほとんどなかったと思います。
今は12月も中旬近くになると札幌市内のどこかで必ずいくつかの学校で学級閉鎖が発生していますよ。
子供たちのインフルエンザ罹患が増えると高齢者のインフルエンザによる死亡率が上がるという調べを以前見たことがありますが、だとしたらまずは学童期の子供達から予防接種率をあげなければならないのではないでしょうか。
現在インフルエンザの予防接種は病院によって値段は異なるものの2回接種で毎年8000円弱くらいかかります。
それでも我が家は毎年接種していますが、接種していない子もおそらくいるのではないでしょう。
現在小学生の接種率は5〜6割ほどではないかという調べを見たことがありますから。
中学生になるとさらにガクッと落ち込む接種率。
希望をしない児童生徒については接種しないという選択肢を設けた上で、小中学校のインフルエンザの集団予防接種をしてもらえるだけでもインフルエンザの大流行は収まっていくような気がします。
学童期への集団接種で社会免疫がついて、結果的に日本全体の罹患率が低下するのだと思うのですが。
今年はもう間に合わないのでしょうけれども、本来症状から新型コロナウイルスとの見分けがつかないから予防接種をというのであれば今からでも学校での集団予防接種を復活させることを検討してもらいたいくらいです。
おわりに
ちょうどインフルエンザの集団予防接種の時に学童期を過ごしたさぴこにとっては、今のようにインフルエンザのシーズン前に子供を持つ親が予約に小児科を渡り歩くというのはかなり違和感を感じます。
たしかにワクチンは副反応もあり、全員が必ず受けなければならないという形を取ることはできないと思いますが、病院で受ける任意接種と同じような形で希望者だけでも無料で集団接種ができたらずいぶん変わると思うのですが。
経済対策でいろんなことにお金を使うのならば、日本国民の健康対策のためにもお金をかけてほしいです。
みなさんは今年のインフルエンザの予防接種の予約、どうしますか?
それでは!!