今月はショパン国際コンクールでピアノの曲を聴くことが多い1ヶ月となりましたが、その集大成のようなリサイタルへ行ってきました。
ラファウ・ブレハッチのリサイタルを聴きに中島公園にある札幌コンサートホールKitaraへ向かいました。
ラファウ・ブレハッチ
ラファウ・ブレハッチといえばやはり最初に頭に浮かぶのは2005年のショパンコンクール。
第15回ショパン国際ピアノコンクールで2位なしの1位となっただけでなく、
全て受賞しました。
16年前のショパンコンクール、というとずいぶん前のような気がしますが、ブレハッチは今年36歳。
まだまだ若いですね!
本日の演奏プログラムはこちら。
おそらく会場に足を運んだかたの多くがピアノ・ソナタ第3番を楽しみにされていたのではないでしょうか。
ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル2021
前回Kitaraに来たのはまだ夏。
今年のショパンコンクールで2位となった反田恭平さんのリサイタルでした。
このときはまだホールの半分しか利用出来なかったため1席空けての開催でしたが、今日のリサイタルは通常と同じ。
なんだか久しぶりに日常が戻ってきたような気がして嬉しかったです。
さて、今日のリサイタルについてですが自分メモとしてちょっと書いておこうと思います。
まずバッハのパルティータ第2番から始まった今回のプログラム。
バッハの心洗われるような演奏で始まったかと思うと、ベートーヴェン初期のピアノ・ソナタ、変奏曲へと続き休憩へはいりました。
そして後半はまるで教会にいるようなフランクの前奏曲、フーガと変奏曲の次にショパンのピアノ・ソナタ第3番、そしてアンコールはショパンのワルツ第7番。
バッハとフランク、そしてベートーヴェンとショパンそれぞれの対比のような組み合わせがある意味哲学的に感じるリサイタルでしたよ。
アンコールのワルツ第7番は今月行われたショパンコンクールの配信中何度もCMで聴いていたので、最後のしめくくりとしてはとても嬉しい選曲となりました。
ブレハッチのリサイタルは本当に素晴らしい演奏で、帰ってきてからもしばらくはぼーっとしてしまうほど。
ぜひまた日本へ、そして札幌へ演奏にいらしてくださいね。
生音の響き
今月聴いていたショパンはすべて配信のもの。
どれも素敵な演奏でしたが、やはりコンサートホールで聴くのとはまったく違うのだなということを再確認しました。
同じピアノなのにタッチだけで音がこれほど変わるのか、と思うほど。
電子ピアノは誰が弾いても同じ音になりますが本当のピアノは演奏する人によってまったく違う音になるのと目のあたりにすると、この2つはまったく違う楽器なのだなということをいつも感じます。
ホールで演奏を聴くと配信では感じられない弦の響きのようなものが全身から伝わるのですよね。
なにより弱音がすごい。
夏に聴いた反田恭平さんの演奏も弱音が素晴らしくきれいでしたが、ブレハッチの弱音はより繊細で心に響きました。
どんなにいい音響設備を用意してCDを聴いたとしてもコンサートホールで聴く演奏にはとうていかないませんね。
札幌は東京よりも世界的ピアニストの方々のリサイタルはかなり少ないのですが、その分チケットは取りやすいというメリットもあります。
またピアノリサイタルを聴きにKitaraへ行きたいなと思いました。
おわりに
今日は投票に行ってからもいろいろと用事を済ませてKitaraへ行き、その後も予定があってすっかり遅くなってしまいました。
でもこの感動を今書いておかないと忘れてしまいそうなので、更新しちゃいましたよ。
リサイタルの後、ロビーで販売されていたブレハッチのCD、ほとんどが完売になっていました。
ブレハッチ、サブスクではあまり曲がないのでCDが欲しくなったさぴこなのでした。
それでは!!