先日美味しいスイカを食べました。
富良野産のスイカ、「ヒグマのごちそう」です。
なんというタイムリーなネーミングのスイカ!
先日の札幌の住宅街に連日出没したクマにとって、住宅街の家庭菜園はクマのごちそうだったことでしょう。
北海道外からの苦情
先日札幌市内に出没していたヒグマが駆除されたという記事を書きました。
その後札幌市にはたくさんの苦情があったということで、札幌市長がコメントをする事態に。
これって…。
どうなんでしょう。
たしかに今回駆除されたヒグマは人を襲ったりはしていませんでしたけど、何日も連続して住宅街の中を昼間も夜も歩いていたのです。
住人とのニアミスもあったり。
今回苦情を言っている人は、人的被害がでてから駆除をするべきだったとでもいうのでしょうか。
たしかにもともとヒグマが生存していた土地に人間が住んでいるというのは事実ですけど、じゃあどうぞといってその場所をヒグマに明渡せとでも?
クマとの共存
今回駆除を行った地域はヒグマが生息する山のふもとにある住宅街です。
もう少し下ると大きな幹線道路や小学校もあるようなところで、その幹線道路はさぴこもなんども通ったことがあるところ。
札幌市内では駆除を行った場所以外でもなんどもクマが出没していますが、その都度注意喚起を行う程度で駆除はされていません。
誰も殺生はしたくないんですよ。
でもあのヒグマは威嚇も聞かず、なんどもなんども人間の生活している場所へ出てきてしまうため、どうしようもなかったんです。
もし自分の家の庭にヒグマが出たら?
もし、自分の生活している場所にヒグマがうろうろしていたら。
それでも駆除するなって言えるんでしょうかね。
いつヒグマとばったり出会うかわからないという緊張と恐怖が何日も続くことをなんとも思わない方なのかもしれません。
今回は夏休み期間中でしたけど、子供が学校に通わなければならない時などには心配でたまりませんよね。
それともそれらのことはヒグマの生命から比べたらちっぽけなものなんでしょうか。
ヒグマに関する恐ろしい話
同じ北海道内でヒグマに関する恐ろしい話はいくつもあります。
まず一番有名だと思われるのはこちらでしょう。
慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)
- 作者: 木村盛武
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 文庫
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三毛別の羆襲撃事件です。
こちらは小説家された本。
多分これらの本を読んだことのある方は、今回の駆除に対して苦情を言っている方のことが理解できないと思いますよ。
北海道ではないですが、さぴこが大好きな写真家の星野道夫さんもロシアでヒグマに襲われてお亡くなりになっています。
星野道夫さんの撮影されたクマ達の写真を見るとクマという動物が人を襲うようには思えないのですけれども、クマという生き物は人間とは全く異なる生き物でありその行動を予想することはできないのですね。
おわりに
クマ牧場で檻の中から餌をねだる姿を見せるクマ達はとても可愛く見えます。
でもその檻の中に入りたいという人はきっといないですよね。
絶対に近くに来ないという安心感があるからその可愛らしさを楽しめるのだと思います。
でも野生のヒグマはその生息域の近くであればあるほど絶対に近くに来ないという保証はありませんから。
本来はクマが山から降りてこなくても住むくらい山の中に食べるものがたくさんあればいいのでしょうけれども、過酷な自然の中ではお腹がいつも満たされるほどの食べ物を得るのは大変なのでしょう。
なんとかいい解決策あがあればいいのですけど。
今回のヒグマの駆除に関してはしかたないと思っていますが、誰も好んでヒグマを駆除してもらいたいわけじゃないですから。
これ以上こんな話題を聞くことがないことを祈りつつ、ひぐまのごちそうをいただくことにします。
それでは!!