さぴこはただいま45歳。
団塊ジュニア初期世代です。
香山リカさんの「貧乏クジ世代 この時代に生まれて損をした!? 」はずいぶん前に読んだのですが、今はもう手元になく、なんとなく書いてあった内容を漠然と憶えてはいるのですが、なんともつかみどころがなかったな、という印象でした。
「第2次ベビーブーマー」とも「団塊ジュニア」ともそして「貧乏クジ世代」とも言われる1971年からの70年代生まれ。
こんな私がこれまでの45年、どんな世の中だったのかを振り返ってみようと思います。
生まれた年にできたもの
さぴこが生まれた1971年はいろんな物が誕生した年でもあります。
まずこれ。
日清のカップヌードルが誕生した年でもあります。
今でも美味しく頂いているこのカップヌードルが誕生して今年で46年ということですね。
そしてこちら。
スーパードライではなくて、オールアルミ缶のビールがアサヒビールから発売されたのも1971年でした。
それまではスチール缶でしたが、オールアルミ缶になったことで軽く、そしてスチール缶独特の味がしない、冷えやすい缶ビールになったのだそうです。
その他にもこちらの1号店も1971年開店でした。
マクドナルドです。
今やいろんな場所でいろんな年代の人が利用するお店となりました。
食べ物以外でもいろいろありますよ。
non-noが創刊されたのも1971年で、昨年の7月号では45周年ありがとう企画もされていたようです。
他にはこちらも同じ年生まれでした。
仮面ライダーです。
こちらも昨年45周年で記念DVDが発売されています。
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そんなこんなで1971年にちなんだもので、現在でも現役のものって結構あるんですよね。
小学6年生の時にファミリーコンピュータ発売
今や子供は生まれたときからビデオゲームのある生活を送っていますが、団塊ジュニア世代がゲームと出会ったのはそのほとんどが中学生になってからでしょう。
しかしながら、小学生の時にはすでにトミー(現在のタカラトミー)から「ぴゅう太」という16ビットゲームパソコンが発売されていて、ゲームが付属されているだけでなく自分でゲームを作ることもできるということもあって、持っていた子はみんなからかなりうらやましがられていました。
当時はベーマガ等でゲームのソースコードが掲載されていて、パソコンがあれば好きなだけゲームができると思い、当時パソコンがすごく欲しかった記憶があります。
まあ、高かったので小学生が買うというのはなかなか難しい時代でしたけど、隣に住んでいた同級生がパソコンを買ってもらったということでよく遊びにいっていました。
その後やっとお年玉でも買えるくらいの金額でゲームがたくさんできるようになったファミリーコンピュータが発売されました。
そんなこんなでゲームにもなじみのある世代でもあります。
校内暴力やいじめ、不登校が話題になった中学時代
もうすぐ中学生、という頃にニュースになっていたのが校内暴力。
校内暴力はほとんどが中学校で起こっていたため、その後入学した団塊ジュニア世代はちょうど締め付けがキツくなった頃でもありました。
体罰なんかも普通にありましたし、先生の言う事が絶対、というような学校の雰囲気もあり、校内暴力は沈静化していきましたがそれとともにいじめや不登校という問題も発生し、となりのクラスでは深刻ないじめがあったりなど不穏な学生生活だったりもしたのです。
しかもこの頃はまだ世の中が週休2日ではなかったので、土曜日も学校に行っていましたね。
受験戦争の高校時代の後は大学卒業直前にバブル崩壊
世代人口が多いため、希望の大学や短大に入学するための受験戦争が激しかった高校時代でした。
大学や短大に落ちたときの受け皿としての専門学校が多数あり、当時景気がよく売り手市場だったこともあって高校卒業とともに就職をする人も多かったです。
高校、短大、専門学校卒業時に就職をした同級生達はバブルまっただ中ということもあり、景気のいい会社へどんどん就職が決まっていきました。
そして大学3年時にはバブルが崩壊したため大学卒業時には就職氷河期となり、バブル時に大量に採用してきた企業が不景気によって採用抑制に入ったため、就職活動は非常に大変になったのです。
苦労して大学に入学して、卒業後に待っていたのは就職氷河期ですから、確かに貧乏クジ世代に間違いはなさそうです。
社会人時代もつらいことが増えてきました
なんとか新卒で入社することができましたが、同級生の、特に女性の半数以上は就職が決まらないままの卒業になっていました。
入社した当時は既にバブルの後でしたので会社も収縮の方向へ向かっているような感じです。
それでも入社した当初はまだ日本の企業に人を育てるという体力があったため、仕事を教えてもらう環境には恵まれていたと思います。
その分サービス残業等は無法地帯となっていましたが、今よりも余裕をもった人員配置をしている会社も多く、ワンオペのようなことはなかったですね。
ただし会社の上下関係には厳しく、女性の場合はお茶くみ等も平行して行うことが多かったのですが、上司の使用するカップの把握やお茶の好み等を憶えなければならないなんてことも。
飲み会の際には触られるなどのセクハラも普通にあった時代です。
当時女性は女子の保護規定があり、深夜労働が禁止されていましたので午後10時になると残業をしていても強制的に帰されていたことも。
ただ医療費の自己負担額は1割でしたし、所得税減税なんていうものもありましたので、今よりもお金を使えた印象があります。
今や医療費の自己負担は1割が3割ですし、所得税に至っては減税どころか増税ばかりになってしまいました。
40歳を超えたらリストラ対象
ただでも人数の多い年代ですから、会社の中で長くいれば上の地位へいけるなんてことはありません。
30代では中堅社員として上からの圧力と下からの突き上げの板挟みにあい、40代になると企業の業績悪化等人員削減の際に、真っ先にリストラ対象にされてしまうようになりました。
それも人数が多い年代だからなのでしょう。
これだけ見るとまさに貧乏クジ世代としかいいようがありませんね。
もう45歳、されど45歳
今は空前の売り手市場といわれていますが、それでも45歳という年齢ではまだまだ非常に厳しい状況と言わざるを得ません。
でも65歳まで現役で働くと考えるとまだ20年もあるんです。
「あたり」がほんのわずかしか入っていないクジしか引けない貧乏クジ世代であっても生きていかなければならないのですよ。
ハズレもいくつか集めたらいい物と交換してもらえる世の中になったらいいのに・・・。
貧乏クジ世代は自分たちだけじゃない
たしかにいろいろ不運なことが多かった世代ですけど、これって自分たちだけじゃないんですよね。
自分たち以降の世代が少なからず貧乏クジ世代だなと思っているような気がしてなりません。
そう思うとまだここまで社会が悪化するまえの時代を知っている団塊ジュニアは、まだ恵まれているのかもとも思います。
これからどんどん縮小していくと思われる日本の、少しでも輝いていた時期を知っているというだけでも。
その分、衰退していくという悲壮感も強く感じてしまうのですけどね。
おわりに
なんだか結論もなにもない、まるで昔香山リカさんの本を読んだ後のように、「で?」という内容になってしまったこの記事。
45歳の主婦、子供が小学生で親がデイサービスに通っているというダブルケアまっただ中のさぴこでも、まだなにかできないかなっていつも考えています。
本当は考えているだけではなにも変わらなくて、行動しなければいけないということも頭ではわかっているのですけど。
今の自分になにができるかな、何がしたいのかな。
まずは自分の棚卸しからはじめてみようと思います。
それでは!