テレビでは連日猛暑のニュースをあつかっていますが、さぴこが住む札幌にはまだ夏がきておらず、今日も半袖で外を歩くと寒いくらいで、まだ長袖をしまうことができないほど。
先日も最高気温が20度ほどと、ただでさえ短い北海道の夏はまだきていないのです。
というわけでこちらではまだまだ熱中症に気をつけなければならないような日がきていないのですけれども、今日のニュースでは愛知県豊田市の小学1年生の男児が校外学習後に熱中症で亡くなったという報道がされていました。
なんとも痛ましい事故で胸が痛みます。
猛暑の中の校外学習
夏休み前のこの時期の小学校は様々な校外学習があり、さぴこの子供も毎週のように校外での学習活動が続いていましたが、これが現在の本州の気温の中で行われていたら少々心配になるほど。
昨年は札幌も非常に熱い日が続き、参観日の教室はエアコンもないサウナ状態で子供たちはハンカチを濡らしたものを頭の上にのせながら授業をしていました。
校外学習の際には氷入りの麦茶を水筒に入れてもたせていましたけど、空っぽにして帰ってきていましたから。
ちなみに今年は気温が低くて水筒の麦茶はほとんど減っていませんでした。
水分を取れば熱中症にならないというわけではありませんが、今回の小学1年生の校外学習では水筒はもたせていたのかが気になります。
小学1年生といえばまだ身長も低く、地面からの照り返しの熱も強かったでしょうから、大人よりも厳しかったにちがいありません。
今の詰め込み授業では予定通りに行事をこなしていかなければ後でしわよせがくるということもあり、できる限り予定通りにとのことだったのでしょう。
これほどの酷暑の場合校外学習の実施についての判断も非常に厳しいものだったとは思うのですが、今回のケースではやはり児童の体調についての気配りが足りなかったと言わざるをえません。
授業の進行も大切ですが、何よりも大切なのは児童の命ですから。
校外学習を楽しみにしている子供たち
さぴこの子供も低学年の頃に校外学習で校区内の公園へ行くのを楽しみにしていました。
教室の中での勉強も大切ですが学校の外で学ぶことも大切な学習であることは間違いありません。
先生たちも雨なら諦めるしかないでしょうけれど、晴天なら子供たちを連れていってあげたいという気持ちだったのだろうということが痛いほどわかります。
ただ今回のように痛ましい事故が起きないためにもある程度のガイドラインが今後必要になるでしょう。
気温が30度を超えた場合は屋外で運動などの活動をさせない等、きちんとしたきまりを作るべきです。
環境省の熱中症予防情報サイトを目安に
熱中症の基準が一目でわかるものがないのか調べてみたところ、環境省熱中症予防情報サイトを見つけました。
このサイトでは暑さ指数によって日常生活に関する指針を見ることができます。
ちなみに暑さ指数とはどういうものか、このサイトの説明から引用しますね。
暑さ指数とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
こちらのサイトでは暑さ指数31度以上(気温35度以上)では特別なことがないかぎり運動禁止となり、特に子どもの場合は中止すべきと書かれていました。
サイト内には暑さ指数(WBGT)の実況と予測もあるので、危険な地域は赤く表示されますから、学校で校外学習の判断に迷った際等に活用できるのではないかと思います。
異常気象が毎年のことのように
ここ数年、異常気象が続いているような気がします。
北海道には梅雨がないといわれていましたが、6月下旬からの長雨はまさに梅雨そのものでした。
昨年の札幌は暑くて7月上旬としては125年ぶりの暑さを記録したほどだったのですけれど、今年は6月上旬に30度を超えたのを最後にずっと肌寒い日々なのです。
自然の前には人間はなんて無力なんだろう、そう思うようなことが最近多くなりました。
夏に涼しいということはちょっと贅沢な環境ではあるのかもしれませんが、このまま夏がないままに冬が来るのではないかと思うとそれはそれでがっかりだったりします。
自然環境が変わってきているのであれば人間側がそれに合わせるしかない、ということなのでしょうけれどもね。
おわりに
今、外は寒い札幌。
今日は比較的温度は上がったものの、まだまだ夏本番とはいえない感じです。
今年は子供のプール学習の日に低温が続き、中止にばかりなっているのが少々かわいそう。
週間予報では来週はやっと夏が来そうな北海道ですが、はたしてどうなることやら。
それでは!!