今日は久しぶりに赤ちゃんの頃の育児の話をしてみようと思います。
ブログタイトルと関連のない写真に思われるかもしれませんが、実はこの写真も今回の記事にちゃんと繋がっているのですよ。
この「みんなたのしくすごせたら」は最初はさぴこが産後鬱になった話や、会社員をしながら育児をしていく上で大変だったことや辛かったことを吐き出すためのブログでした。
でも書いていく上で、辛いことや悲しいことって見た人まで悲しくさせてしまうものなのだということに気づき、少しでも楽しい話を書いていこうと方向転換をしたのです。
もう少しでこのブログを始めて1年になろうとしている今、今日はちょっとだけ昔に戻って、さぴこの育児についての考えを書いてみようと思います。
きっかけはムーニーのCM
今回の記事を書こうと思ったのはムーニーのCMが炎上したのがきっかけです。
このCMを見る前にニュースサイトの記事を見て、どんなに恐ろしいCMなのかしらと少しドキドキしながら動画を見ました。
ああ・・・。
ああああ・・・・。
うち、もっと悲惨だったなぁ・・・。
生後4ヶ月くらいまでは記憶が飛ぶくらい、悲惨だったなぁ。
まず寝る時間がなかった。
1日中寝不足状態。
食事も買い物も子供の病院も大変で、虫歯になって赤ちゃん連れOKだった歯医者に行ったけどあまりに泣きすぎて治療してもらえなかったりとか、美容室に行ったのも産休あけの少し前だったとか。
CMを見終わった頃、まるで走馬灯のように頭の中を通りすぎて行きました。
そういえばちょうどその頃、ムーニーのCMがとても好きで、使われていた曲のCDを買ったんですよ。
マユミーヌさんの「ほしのかずだけ」という曲です。
- アーティスト: マユミーヌ
- 出版社/メーカー: Nippon Crown =music=
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 10回
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ちょうど子供が生まれる直前に販売されたこの曲、何度聞いたかわかりません。
歌詞がとっても素敵なんです。
歌詞をこちらに掲載しようと思い念のため調べて見たところ、はてなブログは歌詞が掲載できないということがわかりましたので、掲載先のリンクを貼っておきます。
ちなみに、アメーバブログ、ライブドアブログ、楽天ブログ、Yahooブログ等はJASRAC管理楽曲の歌詞掲載が許可されています。
利用許諾契約を締結しているUGCサービスリストの公表について
はてなブログさん、大手のブログサービスはほとんど大丈夫みたいですけど・・・。
話がすっかり脱線しましたので、戻しましょう。
ワンオペ育児は確かにツライ
当時はまだ「ワンオペ育児」なんていう言葉はありませんでしたけど、さぴこはまさに「ワンオペ育児」でした。
ダンナは仕事で夜遅くまで不在、帰ってきて子供が大声で泣いてもそれを上回るようなイビキを発しながら寝ていて、家事はほとんどしないというかできない人でしたし、さぴこの母からは育児は手伝えないと産後すぐから言われていましたから。
生きていれば力になってくれたであろう父はすでに鬼籍の人でしたし。
さぴこの子供は生まれてすぐから看護師さんが「お母さん泣かせの赤ちゃん」と言われたくらいで、生まれてすぐの病院でも人一倍大きい声で泣き続けていましたから、義父や義母が会いにきても泣き続けて、さぴこと子供だけ別室で義両親が帰るまで隔離状態だったこともありました。
生まれてから1歳になるまでの1年がまるで10年くらいに感じるくらい長く感じたなぁ。
今でもね、やっぱりズキズキすること、ありますよ。
子供じゃなくてダンナや自分の母や自分の行動に。
特に2人にはもう無理だ、助けてほしいと何度訴えても無視され続けて本当に辛かったんですよね。
あの時産後鬱で壊れてしまった自分の一部、今でも壊れたままのところがあります。
育児のつらさもいろいろ
さぴこの子はあまりにも泣く子供だったので、どこにも誰にも預かってもらうことができず、息抜きも全くできませんでしたからなかなか大変な毎日でしたけど、友人の子はいつも寝ているか起きていてもとてもおとなしくて誰もが面倒を見てくれるような赤ちゃんだったので、同じ赤ちゃんの育児でも随分と違いました。
人によって育児もいろんな形があり、自分の経験だけで育児とはこういうものだと語れるわけではありません。
私の母のように私が生まれてからも、周りの人たちに育児を丸投げして遊びにいったりなど自分のやりたいことをやっていた人もいますし。
ただどんなに手のかからない赤ちゃんだったとしても、言葉で意思の疎通ができない赤ちゃんとだけ向き合う育児はやはり孤独なものなんです。
身内以外に育児が辛いってなかなか言えないんですよ。
母親失格みたいで。
夫や両親が少しでも手を貸してくれたら随分違いますよね。
誰も頼れない、それがワンオペ育児の辛いところです。
ワンオペ育児のその後の話
そんなワンオペ育児だった我が家ですが、あの時赤ちゃんだった子供は今年3年生になりました。
あの頃と比べると今は1日が過ぎていくのが早すぎるくらいです。
思い出せば辛いことがたくさんあった日々だけれど、もっと自分も力を抜いて生きて行けたら良かったのかもと、今は思えます。
一生懸命過ぎたんだなぁって。
ワンオペ育児は私に力の抜き方を教えてくれたのかもしれません。
ただ、ダンナや私の母とは今は普通に生活していますけど、心の底でどうしても許せない感情がまだ残っていて、どこか冷めた目で見ている自分がいるのも確かなことです。
この人達ははじめから頼れる人ではなかったのだと途中で考えを変えましたけどね。
たった数年、されど数年。
人の考えは変えられませんけど、自分の考えなら変えられますからいつかは許せる日が来るのかもしれません。
もしこれからお父さんになる方がいらっしゃいましたら、子供が生まれて1〜2年の奥様への対応がそれから先の何年もを左右することになりますから、お気をつけください!
「あなただけじゃないんだよ」というメッセージ
さて、賛否両論ある今回のムーニーのCM。
さぴこはこのCMから「あなただけじゃないんだよ」というメッセージを感じました。
もし一番辛かった頃にあのCMを見たらきっと、
「ああ、私だけじゃなかったんんだ。世の中にはいっぱい同じような人がいるんだ」
って思ったかなと。
あのCMは昔ワンオペ育児で苦労した人の向けて作られたものではなく、これからお母さんになるかもしれない人向けでもなく、今まさにワンオペ育児で疲れきったお母さんに寄り添うように作られたものかもしれないと思うのです。
そしてCMを見たお父さんには反面教師として、その辛さを感じてもらえるような内容だなとも。
多分今育児をしている当事者の方々にはどうやっても「ワンオペ育児賛美」には見えないでしょう。
悲しいけれどこれが今の日本の現実なのですから。
ただこの辛い期間は思ったよりも短いということを表現するのに「宝物」と言う言葉を使ってしまったために、炎上してしまったような気がします。
子供からのプレゼント
一番最初に貼り付けたケーキの写真。
これ、1日早いけどと子供がダンナと一緒に母の日にと買ってきてくれたケーキです。
意思の疎通もできなかった赤ちゃんは、あっという間に自分を想ってくれる存在になってくれました。
あの頃ははるか遠い未来に思えたことも、今振り返ると一瞬の出来事。
もし今回のCMが介護用オムツのCMでワンオペ介護だったら辛すぎるかもしかないかもしれないけれど、子供はどんどん成長していくんですから!
期間限定だからといって辛くても我慢をしなさいではなく、どんなに辛くてもあけない夜はないよ、です。
本当は子供が親になる頃までには、こんなCMの状況なんてありえない世の中になっていて欲しいのですけどね。
おわりに
今回のこのCMについて、すでにいろんな方々がいろんな考えを書かれていますが、私を含めてどれも正解であって正解でないような気がします。
でもこのCMを取り下げた方がいい、問題だと言ってらっしゃる方って意外に男性が多いみたいですね。
同じような育児経験のある女性の方々は見ていて辛かったと書いている方が多いようですけれども。
今まさにおむつ替えをしているお母さんはどう思うのでしょうかね。
今回の騒動はなんだか主役不在で盛り上がっているような気がしてならないのでした。
それでは!!