みんなたのしくすごせたら

アラフィフさぴこのなんでもない毎日の暮らしの雑記帳


少子化問題はお金も核家族化も個人の自由もいろいろなことが複雑に絡み合っているような気がする

なぜ少子化は止められないのか (日経プレミアシリーズ)

 

予想よりもかなり早いスピードで進んでいる少子化問題。

 

今の世の中は子供が圧倒的な少数派になってしまって、子供のためのお店がどんどん減っていたり、遊ぶ場所も少なくなったり、テレビも子供向け番組は激減しています。

 

近くの小学校のクラス数が減ったりなどどんどん子供が減っているのを見ると、もうこの少子化は止められなのかなと。

 

実際に子供を育てているとまず直面するのが経済的問題。

 

今年高校生になる子供は今の子供達に比べるとあまり手厚い保護もなく、今は無償化されているワクチンも当時は実費のものが多かったり、医療費も札幌市の場合通院補助は未就学児までで、子供が小学校を卒業すると翌年から小学6年生まで、中学校を卒業すると中学3年生までになると少々不遇な年代でもあります。

 

それでも来年からは高校生も該当するようになるようで2年間は恩恵に預かれそう。

 

子供が大きくなると交通費も大人と一緒になったり、学校で使用するものも高くなったり、出費はどんどん増えていって、最終的には大学入試関連の費用でドカンとくるという状況です。

 

そして今の日本では大学を卒業したからといってもせっかく専門的に学んだことを職業につなげられないということが多く、大学の存在意義とは?と考えたくなることも。

 

それでも大学全入時代といわれているので就職時にはやはり大卒のほうが給与面のアドバンテージがあるのですよね。

 

それをわかっているから親もなんとか大学の費用を捻出するために頑張るわけですが、頑張っても難しい場合は奨学金という名のローンになるわけです。

 

しかも奨学金という名前なのに無利子で借りることができる額は少なく、それ以上になると有利子ですからね。

 

大学を卒業すると同時に借金を抱えてしまうと返済が終わるまで結婚するという選択を取れない人もいるでしょうし、親が苦労しても奨学金を使わないと大学に通わせられないなら子供なんていらないという人もいるでしょう。

 

やはりお金問題は大切です。

 

でもお金があるからといって少子化が改善するかといえばまたそれは別問題。

 

まず今は結婚する人が減っていますよね。

 

昔は何歳までに結婚しないと売れ残りだとか、結婚して子供がいて一人前のような家族からのプレッシャーというか、結婚するのが当たり前とする時代がありました。

 

おひとりさまを楽しむかたも増えましたし、結婚していないから一人前じゃないなんていう風潮もないですから、個人の自由が尊重される世の中になっています。

 

今はマッチングアプリなどで出会って結婚するかたも増えているようですが、昔は結婚適齢期といわれた年齢になるとどこからともなくおせっかいなおばさんやおじさんがやってきて出会いをお膳立てしたり結婚を勧めたりするというようなことがありました。

 

なかなか漫画の世界のように偶然運命の人に出会うなんていうことも稀な話だとは思うので、このおせっかいな方々のおかげで一定の人数が結婚して家庭を持っていたというところもあるのでしょう。

 

いい年齢になってなんで結婚しないの?なんて以前は親から以外でも普通に使われていた言葉ですが今や死語。

 

シャイな日本人にはもしかしたらおせっかいでもお膳立てしてくれる人がいたほうがよい側面もあったのかもしれませんね。

 

じゃあ結婚して子供が1人生まれたとしても、1組の夫婦から子供が3人以上生まれなければ人口は減っていくのですからそこも大切なわけです。

 

お金がないから2人目3人目をあきらめたという人もいらっしゃるかもしれませんが、少なくともさぴこの周りで子供が2人以上いる方々はみなご実家のサポートがあるかたばかりでした。

 

保育園時代は特にそうで、お迎えは祖父母というケースがかなり多かったです。

 

我が家はすべて私ひとりがすべてを行わなければならない完全ワンオペ状態でしたので、2人目なんて考えることもできませんでしたから。

 

助けを求めても実母は子供の面倒を見ることができない人ですし、ダンナは仕事で子供が起きている時間に家にいたことがなかったので1人で行うしかなかったのです。

 

それでも子供の身体が丈夫だったらまだ仕事を続けていくこともできたのかも知れませんが、あまりにも身体が弱くいつも保育園から会社に呼び出しの電話が入ったり、子供が入院を繰り返したりしたことで仕事を続けることができなくなりました。

 

出産前は管理職だったのですが産後はまともに仕事ができなかったのでこれまでと同じ仕事には戻ることもできず、毎日が針のムシロでしたから。

 

当時ダンナよりもお給料が高いという状況だったため退職したことで我が家の収入は半分以下になりましたから、もし身内に育児をサポートしてくれる人がいてくれたら退職しなくても済んだかもしれないのにと思いましたよ。

 

親と同居ではなくてもスープの冷めない距離で、育児に協力的な父母がいてくれたらなって思いましたがもう父は他界していて今なら毒親と呼ばれるような母しか残っていませんでしたから無理でしたけど。

 

沖縄の出生率が高いのは大家族が多いからという理由もあるのでは?

 

核家族の中での育児はなかなか大変で、当時父が存命だったらと何度思ったかわかりません。

 

転勤などで知り合いがいないところでの育児も大変なことだと思います。

 

育児は基本的に大変なことの連続で、これは間違いない事実。

 

そんな大変な状況を見て子供を持たない選択をする人も増えているようですが、これも個人の選択の自由ですから産まないと言っている人に少子化だからなんとかしろといってもどうなるものでもありません。

 

子供がいるとある程度大きくなるまでは自分の自由な時間なんてないですし身体はボロボロになりますし、それでも子供がいてよかったと思えることはたくさんあるのですが外から見ているだけだとマイナス面ばかりしか感じられないのかも。

 

じゃあどうしたら少子化って改善するの?

 

日本はもうさぴこ達の年代である団塊ジュニアの出産適齢期を放置したことで少子化をどうにかできる機会を失ってしまったのだと思います。

 

もう子供を産める人口自体が激減しているのですから。

 

それでも今の状況を見ているとなんとかできることはないのかなとも思うのです。

 

これをすれば解決する!という魔法のような方法はありませんが、まずはお金の問題と労働環境の整備は重要かなと。

 

残業規制で労働時間を短くすることで育児をしやすくしたり、子供との時間を増やしたりする余裕ができるのでは?

 

今の日本は無駄は敵というように企業全体どこも余裕がないような状況なのが諸悪の根源のような気もするのですが。

 

余裕って大切だと思うのですけど。

 

子供が大きくなるまでは突発的に病気になったりしてフルパワーで働けないことも多いですが、余裕がない職場だと他のかたにしわ寄せがいってしまって申し訳ない状態になってしまいますが、人員に余裕があればフォローをお願いすることもお願いされるほうも嫌な思いをせずに済むじゃないですか。

 

あとは子供を持ちたいと思える世の中かどうか。

 

これが一番むずかしい問題でしょうね。

 

あー、なんか思ったことを書きなぐっていたら気がついたらこんなに長文になってしまい申し訳ありません。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

 

人口のボリュームゾーンである私達団塊ジュニアがこの世から消えるころには日本の人口はいったいどのくらいになっているのだろうと心配してしまうさぴこなのでした。

 

それでは!!