最近、連載中の漫画を購入する際はいつも電子書籍にしていましたが、今回どうしても紙の本で読みたくなって購入した漫画があります。
それはビックコミックオリジナルで連載中の能條純一さんの漫画、昭和天皇物語です。
昭和天皇物語
スピリッツ連載時代にさぴこがいつも見ていた「月下の棋士」や「哭きの竜」でおなじみの能條純一さん。
あの独特の繊細でシャープな、素晴らしい作画によって昭和天皇が生まれた明治時代から大正そして昭和に向かっていく姿が描かれているこの作品。
これを漫画というエンタテインメントとして表現するという決断をされたことに驚いてしまいます。
視点はあくまでも昭和天皇。
昭和天皇の心情をこのように漫画で表現するということができる時代になったのだなと改めて思いました。
主人公は昭和天皇
「天皇」という存在は日本国民にとっては特別なものであり、その天皇について少しでも批判的なものを発した場合には「不敬罪」という罪もあったほどセンシティブなものでもありました。
不敬罪はなくなっても、天皇や皇室に関しては一部団体とのトラブルを回避するために自主規制されることが多く、おそらくこのような形で昭和天皇を主人公とした漫画は初めてだと思います。
宮内庁、この漫画に関してはどう思っているのかな。
能條純一先生も編集の方や出版社の方も作品化するのに躊躇しなかったのかなと思いましたよ。
波乱に満ちた昭和天皇の生涯を描く物語
昭和天皇の波乱に満ちた87年の生涯は、なんともドラマティックです。
その人生は昭和という激動の時代そのもの。
今の30代以下の人にとっては昭和天皇自体が歴史上の人物としての認識しかないと思いますが、さぴこより上の世代の人にとっては子供の頃は昭和時代真っ只中でしたから、昭和天皇に関しての感じ方も違うかもしれません。
平和な世の中であった平成を経て令和の時代を迎えた今、昭和天皇の目線から感じる昭和時代を漫画で見ることができるこの漫画はとても興味深いです。
漫画といっても能條純一先生のあのタッチで書かれているので臨場感もたっぷり。
歴史漫画は苦手だなという方にも一度見ていただきたい漫画です。
来月末には4巻も出るそうですよ。
早速予約しました。
気になった方はこちらで1話を読むことができますよ。
1話を読むと気になって次が読みたくなってしまうかもしれません。
昭和天皇といえば
さぴこの子供は昭和天皇のことはほとんど知りません。
上皇陛下についてはある程度理解しているようですけれども、昭和天皇については昭和時代の天皇という知識のみです。
さぴこのとっての昭和天皇といえば、子供の頃にご高齢になられてからも手を振りながらお出ましされるお姿をテレビで拝したという記憶がとても強いのですが、おそらくさぴこの子供が上皇陛下に対して同じように感じているのではないかと思います。
先日子供に、昭和の日は昭和天皇の誕生日でさぴこが子供の頃は天皇誕生日で祝日だったこと、平成の世になってからは昭和天皇がお好きだった植物にちなんでみどりの日という名前だったのが5月4日がみどりの日になったという話をしたのです。
ゴールデンウィークは昭和天皇がいらっしゃらなければなかったんだよと話したら、昭和天皇のおかげで今年は10連休だったんだ!と言っていました。
…、まあそういう認識でもいいのかな。
おわりに
最近「これは電子書籍じゃなくて紙の本がいい」という本が増えてきていて、またまた本棚を圧迫し始めました。
ダメなんですよね。
今回購入した昭和天皇物語もきっとこの先まだまだ発刊されるのでしょうし、電子書籍なら何冊あっても場所を気にせず保管も読むこともできるのはわかっているのですけれども、この本はやっぱり紙で読みたかったのです。
数年前から本を少なくしようとしているのにもかかわらず増えていくという。
ああ、ドラえもんに壁紙ハウスを出してもらって本を全部そこに集めたい…。
それでは!!