昨日の続きです。
ダークサイドに落ちていた自分
ダンナと別れたい、最初にそう強く思ったのは子供がまだ1歳になる前でした。離婚したからといってなにか状況か改善したとは思えないのですが、とにかく一緒にいるのが辛く感じられるようになったのです。別れたいと一度思ってしまうとその後ダンナが何をしてもイライラして見ていた自分を思い出します。
今思えば正常な精神状態ではなかったのは確かです。まだその当時は育児休暇中で正社員で働いていたこともあり、自分の給料で子供とふたりでもなんとかやっていけるというような変な自信のようなものもありました。
悲劇のヒロインといいますが、自分はどうして不幸なのかとか、とにかく不の連鎖で何をかんがえても悪い方にしか向いていきません。子供は泣き叫び、体調は戻らず睡眠不足は続き、心も身体も消耗しきっていた時期です。
ダンナは子供が産まれる前と変わらぬ毎日
自分の生活は産後180度変わってしまったというのに、ダンナは毎日同じ時間に起き、会社へ行き、私が子供を寝かしつける時間くらいになって帰ってきたらひとりで私が用意した食事を食べ、シャワーを浴び、ソファに座ってくつろいでいる。
寝かしつけをしている間は子供が寝たか寝てないかわからないから寝室に来ないのもわかるんです。でも子供が寝た後、ダンナ帰ってきた後の物音で子供が起きてしまうことが多々ありました。もちろん大音響の大泣きの時もたくさんあったわけで、その時に少しの時間でも子供の相手をしてくれたらとか、思うわけですよ。
子供が産まれてからゆっくりひとりでお風呂に入ることもできなくなり、自分一人の時間が欲しいと思い続けているんです。
でもダンナの毎日の生活は基本的に変わりません。休日はさすがに生活リズムが変わっていきましたが、掃除をするわけでも食事の支度をするわけでもない、子供のお世話は基本的に私の仕事というのはなにも変わりません。
離婚するしかないのかな
夫婦ってなんだろう。なんで私はこんなに弱ってしまったんだろう。ダンナが会社へ行くのがとてもうらやましかった。自分も外の世界へ出たい。いっそ子供をおいて家を出てしまったら…。いや、それだけはできない。
じゃあどうしたい?どうしたらいい?
ダンナの顔を見ているのがだんだん辛くなってきて、一緒にいることが苦痛になりました。じゃあ、離婚するしかないのかなって。
理屈じゃないんですよね。その時の感情って。今だったら話し合って解決方法を見つけるとか、いろいろあるということはわかるのですが。その当時はもうなんだか泣きながらいろいろダンナに話をしたことを覚えています。
当時もし離婚していてもなにも解決なんてしなかったとは思うんです。私には頼れる実家もないですし、子供とのふたりの生活に疲れ果てているというのに、離婚したって子供とふたりきりなのは変わらないんですから。しかも生活費の不安だって大きくなるわけですし。
でも離婚したいという思いはどんどんと湧いてくる。
子供と2人きりの子育てはとても辛かった、疲れ切っていてちゃんとした考えをできるという状態ではなかった、誰かに助けて欲しかったけど助けを求めても手を差し伸べてはもらえなかったことへの絶望が原因だったのだと、今になって冷静に判断できるようになりました。
じゃあどうすればこんな辛くて苦しい状況にならずに済んだのでしょうか。
続きます。
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