私が出産したことには無かった言葉、「産後クライシス」。
いつ頃できたのかなと調べてみましたら、2012年に放送されたNHKの「あさイチ」の番組から生まれたものなのですね。
関連本もたくさん出版されています。
産後クライシス なぜ、出産後に夫婦の危機が訪れるのか (角川フォレスタ)
- 作者: 岡野あつこ
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2013/11/23
- メディア: 単行本
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産後クライシスとは?
産後クライシスとは名前の通り、産後比較的短い期間の間に急速に夫婦の仲が悪くなってしまう現象のことだそうです。
NHKの番組の中で取られた1400人のシングルマザーを対象にしたアンケートで、子供の年齢が0歳から成人手前まででいつ離婚したかを調査したところ、子供が2歳前までに離婚された方が3割と、産後比較的早い段階で離婚されている方が多い結果が出ているそうです。
産後クライシスは産後のホルモンバランスの崩れ、環境の変化による体調やメンタル面の不調などによっておこるという説、夫の家事育児参加への期待が裏切られた時や子供が産まれるという説など諸説いろいろあるようですね。
私も離婚したくてたまらなかった時期があり、一番強く感じていたのはちょうど子供が2歳になるまでだったことを思い出しました。
私が離婚したいと思ったのはなぜ?
初めに離婚を強く意識したのは育休中、子供とふたりっきりの孤独な時間の長さに耐えかねて、ダンナにSOSを出した時です。
産後のホルモンバランスの関係なのか、鬱々とした日々が長く続いたためなのか、夫の家事育児の不協力のためなのか、考えてみましたがおそらくすべて当てはまっていたのだと思います。
子供が産まれてしばらくすると2~3時間おきに子供が泣くようになったため、産後の私は十分な睡眠をとることができなくなっていました。一応ダンナも子供のすぐそばで寝ていたのですが、ダンナは子供の泣き声では全く起きない人で、たまに起きた時もありますが、基本的には暗くて長い夜はひとりで育児をしていました。
睡眠って本当に大切ですよね。寝不足は判断力を見事に奪ってくれます。しかも高齢出産だったこともあり、体力的にもキツかったです。
ダンナが休みのときに子供を見てもらって身体を休めればよかったのですが、あまりにも泣きわめく子供だったため子供と二人きりの外出が難しく、買い物などは休みの日に3人で出かけたり、日々の食事の支度もなかなかまとまった時間が取れず週末に作り置きをしたりすることが多かったので、身体を休めるような暇はありませんでした。
外出で気分転換ができればまだよかったのかもしれませんが、外出先でも子供がいつ泣きだすかを考えるといつもびくびくしていたのだと思います。外出から帰ってくると外出前よりも疲れてしまうのです。
もうがまんできない
精神的にも追いこまれていて心療内科に電話をしても1か月以上先でないと診察してもらえないとわかったとき、ダンナに自分が壊れそうだと話しました。
ダンナは当時仕事で忙しく、休みも休日出勤があったり出張があったりで余裕がなかったんだとは思います。でも一番ショックだったのはこの言葉でした。
「んー、そういわれてもねぇ。そういえば最近送ってくる子供の写真、泣き顔ばっかりだよね。なんか気分が滅入るわ。笑顔の写真とかならわかるけど、こんなの送ってこられてもさ。」
たぶんダンナに悪気は全くなかったのだと思います。きっと今その時の話をしてもそんなこといったっけ?くらいなものでしょう。
この泣き顔をしている子供と一日中一緒にいる私は気分が滅入らないとでも?虐待してると思われるのが嫌で窓を閉め切って、外出もせずに家にいる私、一体なんだろう?今は育児休暇中だから、家事も育児もすべて一人でこなさなければいけないの?そして助けを求めている妻にこの言葉?
黒くてグログロとした感情があふれ出ていました。
…続きます。