東京ではもう梅の花が見頃だというのに、今日の札幌は地吹雪でした。
春はまだ遠い、という感じです。
2月や3月に積雪があるのは当たり前の札幌ではありますが、札幌あるあるとして、「除雪パートナーシップ制度」で道路幅10m未満の道路に対して年に一度の排雪が行われた後に、どっかりと大量の雪が積もるというものがあります。
除雪パートナーシップ制度とは
基本的に定期的な排雪が行われるのは主要幹線のみで、住宅街などにある生活道路は除雪は行われても排雪は行われません。
なので基本的に道路幅10m未満の道路については、常に両側に高く雪の壁ができている状況なのです。
そして道路自体も固く踏み固められた雪と氷の塊でアスファルトが見えるような状態ではなくなっています。
そんな雪でかなり狭くなっている住宅街の道路ですが、年に一度、町内会及びこれに準ずる組織か地域の除排雪を行うために設置された組織が実施団体として排雪作業が行われます。
この排雪作業は「除雪パートナーシップ制度」を利用し、市と実地団体(ほとんどが町内会単位)双方が費用を折半して行われるのです。
町内会費の会計内訳でもこの除排雪の費用はかなり大きいのですが、最近は町内会に属さない、町内会費を払わない方々が増えていることも問題になっていますので、今後いつまでこの制度が存続できるのか、心配でもあります。
パートナーシップ排雪は2月以降に行われる
通常パートナーシップ排雪は雪まつりの終了とともに始まり、2月末〜3月上旬にはほとんどの町内会で排雪が完了しているようなイメージです。
さぴこが住む町内会周辺でもやっと今週きれいになりました。
排雪できれいになったといっても、道路の雪のすべてを持っていってくれるわけではありません。
道路幅8mほどの道は排雪してくれるのは6m、路面に残す雪は10cmというきまりがあるのです。
それでも今日のお昼なんかは気温もあがって、雪と氷が削り取られた道路はアスファルトが顔を出し、黒い地面に太陽の光が当たった部分はずいぶん溶けていて、このまま雪が溶けて春のようになるんじゃないかな、なんて思ったほどでした。
が、やはりそう甘くはありません。
たった1日でリセットされてしまう道路
例年2月下旬にドカッと大雪が降ることが多い札幌。
今日もお昼過ぎまでは晴天で気温も高かったのですが、夕方になると猛吹雪になっていました。
上の写真は夜の札幌です。
夜は地吹雪状態で、川沿いの道は水を含んで重くなった雪だというのに風で舞い上げられて、とても視界が悪くなっていました。
昼過ぎに外出し、夜に戻ってきたのですが、アスファルトが出ていたはずの道路にはしっかり10センチほどの湿った重い雪が積もっています。
ああ、1日しか持たなかった・・・。
そして雪はまだ止む気配がありません。
雪との共存
札幌という積雪地帯に住む以上、雪との共存は避けては通れません。
大きな道路に面しているお宅の場合はまだ排雪が入りやすいのですが、住宅地等の場合は年に一度のパートナーシップ排雪がなければ雪解け時など大変な事になってしまいます。
できれば排雪を1月中旬と2月下旬の2回行ってもらえたら、札幌での生活もかなり便利になると思うのですが、除雪にかかる費用と排雪にかかる費用ではかなりの違いがあり、排雪には多額の費用が発生するため、これ以上増やす事ができないという問題もあります。
しかもこれから高年齢化が進んでいくことや、町内会が機能しなくなってきていることを考えると、問題が山積みなのです。
もしこれから気候の変化で札幌の雪が少なくなっていったら、もしかしたらまた違った未来がみえるかもしれないのに、と思ったりします。
おわりに
今日の気温が比較的高めなので雪が重いのです。
よくパウダースノー、と呼ばれる雪は気温が低いときだけで、気温が高ければべちゃべちゃの重たい雪になってしまうんですよね。
予報ではしばらく雪が降り続くようですので、どのくらい積もるのか恐ろしいのですが、それでもあと1ヶ月ちょっとの辛抱ですので春を楽しみに待ちたいと思います。
それでは!
※2月26日追記
今日もしっかり雪が降り続いている札幌です。
昨日の地吹雪は札幌市内中心部ではありませんので、観光等で札幌にいらっしゃる予定の方、ご安心ください。
昨日の夜の外出の帰りに川沿いの道路の強風でホワイトアウトしてしまい、ちょっと大変でしたけど市内中心部は横殴りで吹雪いているだけでした。
3月も雪は降りますが、例年深刻な大雪にはならずに住んでいます。
気温が上がってくるので雪のかさも徐々に低くなってきますし、春らしさを感じる日差しも出てきますよ!
まあ、排雪はリセットされたのは残念なんですけどね・・・。