今週のお題「プレゼントしたい本」
今日はかなり久しぶりに今週のお題について書いてみようと思います。
私が今まで一番購入した絵本
さぴこはすでに45歳ということもありまして最近は結婚式に出席する機会もかなり減ってしまいました。
20代〜30代後半までは友人や会社の同僚達の結婚ラッシュで、その都度お祝い選びも大変ながら選ぶ楽しみもあったものです。
結婚祝いは数名のお祝いをまとめて、予算内で買える新郎新婦の希望の家電品などを送ることが多かったのですが、その時のお祝いカード代わりに購入したのがこの「しろいうさぎとくろいうさぎ」でした。
この絵本の表紙裏の白い部分に新郎新婦へのメッセージを書いてもらったりプレゼントするみんなを撮った写真を貼ったりして、結婚祝いにつけてプレゼントしていたのです。
この本のあらすじ、福音館書店のサイトから引用します。
し ろいうさぎとくろいうさぎは、毎日いっしょに遊んでいました。でも、くろいうさぎはときおり悲しそうな顔で考えこんでいます。心配になったしろいうさぎ がたずねると「ぼく、ねがいごとを しているんだよ」と、くろいうさぎはこたえます。くろいうさぎが願っていたのは、しろいうさぎといつまでも一緒にられ ることでした。それを知ったしろいうさぎはどうしたでしょうか? 結婚式の贈り物に選ばれることも多い、優しく柔らかな2ひきのうさぎの物語です。
しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
原題は「The Rabbits' Wedding 」
この「しろいうさぎとくろいうさぎ」、日本ではおなじみのタイトルですが、原題は「The Rabbits' Wedding 」です。
なので本当は英語版の方が結婚祝いに送るにはしっくりくるかもしれません。
でも通常書店では日本語である「しろいうさぎとくろいうさぎ」の方しか扱っていないので、なかなか購入できず。
英語の絵本って赤ちゃん向けとか小さい子向けは紀伊国屋等に行くと購入できるのですが、こういったちょっと大人向けかなというような絵本は取扱が少ないのです。
もう少し気軽に英語版絵本も買えるとうれしいのですがね。
この本は大人にこそ読んでもらいたい絵本
絵本と言えば子供向けのイメージがありますが、この本は表向きは子供向けではありますけれど中味は大人向けです。
このしろいうさぎとくろいうさぎの心理描写は子供にはおそらく理解できないでしょう。
というより子供は子供なりの解釈をし、大人は大人なりの解釈ができるといったほうが正しいかもしれません。
登場する2匹のうさぎの表情がそれを感じさせてくれます。
このくろいうさぎの表情、何を思っていると感じますか?
しろいうさぎへの深い愛情を感じませんか?
そしてこのしろいうさぎの表情。
いたずらっぽいような、ビックリしている顔の奥に見える嬉しそうな表情とか。
絵が全体的にとても優しく柔らかく、そして表情には感情の描写もされていてとても素敵です。
なんで結婚したんだろうと思ったときに
この本を結婚祝いにするのはもうひとつの理由があります。
結婚生活は嬉しいことや楽しいことばかりではないですから、どんなに仲のよい夫婦でも、一度も結婚を後悔したことがないという人はそれほど多くないと思うのです。
もし結婚生活の中で、「なんで結婚しちゃったんだろう」って思った時に、この本を手にとって読み返してもらいたいという理由からです。
結婚式をしたときの気持ちや、どうして結婚しようと思ったかを思い出すきっかけにしてもらえたら、そしてささくれてしまった心をこの絵本で癒してもらえたら、と思うのです。
これからプロポーズを考えている男性へ
結婚祝いとしてだけではなく、これから結婚をすると思われる方にもおすすめの絵本です。
相手の女性の方へ、プロポーズの際のプレゼントにもいかがでしょうね。
幼稚園の先生をしていた友人はこの本をプロポーズの際に指輪と一緒にプレゼントされて、感動していましたよ。
そしてその友人の結婚式には「しろいうさぎとくろいうさぎ」が招待状やら座席表やらにたくさん登場し、幼稚園の先生の同僚の方達の出し物でペープサートも行われました。
可愛らしい人なので雰囲気もぴったりで、特に印象に残った披露宴でしたね。
自分の子供にも読み聞かせています
この本は年長さんくらいから読み聞かせをしています。
絵がきれいなので好きな絵本ではあるのですが、物語はどうして楽しく遊んでいるのに悲しくなるのかが理解できないようです。
最後にはしろいうさぎとくろいうさぎが楽しそうにしているところをみて、よかったねとは思っているようなんですけれども。
子供が大きくなって、結婚を考えることができる年齢になった時、この本を思い出してくれたらな、というのが親の希望です。
遠い未来のように思いますが、子供が産まれてからの8年もあっという間に過ぎていったことを考えると、もしかしたらそう遠くないのかしらと感じることも。
その頃はもう親は必要とされないんだろうなと考えるだけで寂しくなっちゃいます。
おわりに
有名な絵本なのでご存知の方は多いと思いますが、大人になってからは見ていないという方もたくさんいらっしゃると思います。
もし図書館等へ行く機会があればぜひ手にとって、読んでみてください。
大人になってからでないとわからない、たくさんの感情をこの絵本から感じることができると思います。
- 作者: ガース・ウイリアムズ,まつおかきょうこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/06/01
- メディア: 大型本
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