今日子供が学校から帰ってきてから、本屋さんへ一緒に行きました。
本屋さんについたのは午後3時すぎだったので、同じ店内にあるカフェで一緒におやつをいただいてから、それぞれ好みのフロアで本探し。
子供には1冊好きな本を買ってあげると約束していたのですが、小学3年生の子供が選んだ絵本はこの「わたしのそばできいていて」でした。
読書介助犬について書かれた絵本
この「わたしのそばできいていて」の原題は「Madeline Finn and the Library Dog」といい、読書介助犬について書かれた絵本です。
読書介助犬、といってもご存知ない方の方が多いのではないかと思います。
さぴこも読書介助犬について知ったのはつい最近のことでした。
あなたは、犬に本を読んであげたことある?
安楽死寸前のところを救われたオリビアと、落ちこぼれ小学校の中の、さらに落ちこぼれの子どもたち。世界初の<読書介助犬>は、こんな風にして誕生しました。
音読が苦手な子供たちが、誰かに冷やかされたり怒られたりすることなく、ただひたすらじっと話しを聞いてくれる犬へ本を読むことによって、自信を取り戻して大きく成長していく、そのための介助をするための犬が読書介助犬です。
もともとは1匹のアニマルシェルターから引き取られた犬から始まったこの活動、今ではアメリカ等で多数の読書介助犬が活躍しているそう。
日本だとアレルギー問題等を考えてもなかなか難しそうではありますが、こんな素敵な介助犬がいる図書館ならぜひ行ってみたいものです。
絵とお話がとても素敵
こちらは物語が始まる前に書かれていた前書き。
これだけでもすべての図書館に1冊置いて欲しいな、と思ってしまいますね。
図書館という素敵な場所、さぴこも大好きです。
こちらが主人公のマディことマデリーン。
この女の子と真っ白い大きな犬のボニーと出会いについて書かれたのがこの「わたしのそばできいていて」です。
できないこと・まちがえることがこわい、すべての子たちに
図書館でであった犬が教えてくれた――「まちがえたって、だいじょうぶなんだよ」って
マデリーン・フィンは、字を読むことが大の苦手。だから、学校の国語の時間に、音読をあてられても、うまく読めません。つかえるたび、まちがえるたびに、クラスのみんながくすくす笑う声がきこえてきて、逃げ出したくなるのです。「よくできました」の星のシールをもらえないのは、マデリーンだけ。そんなとき、図書館で1ぴきの大きな白い犬と出会います。犬はマデリーンがどんなにつかえても、まちがえても、笑うこともせかすこともしないで、じっとマデリーンが本を読むのをきいてくれます。こんなに下手なのに、それでもそんなふうに私の言葉を待ってくれるの? マデリーンも少しずつ、本を読むことが楽しくなり、人前で音読するのもこわくなくなっていって――。そばにいて、せかすことも、しかることも、注意することもなく、ただじっと待ってくれている犬の存在が、「自分はダメ」とかたくなに思いこんでいる少女の心をとかしてくようすが、私たちにいろいろなことを教えてくれる絵本です。
大人が子供の音読を聞いている時、間違ったりするとついつい指摘したくなってしまいますが、指摘されることで自分が否定されるように感じてしまい、不得意だと思えば思うほど上手にできなくなるということってあるんですよね。
私も子供が間違っていたらついつい口を出してしまいますが、見守ることが大事な時もあるんだよな、と改めて思いました。
親の立場としては、間違いを指摘せずにそのままにってなかなか難しいことなのですけどね。
小学3、4年生には特におすすめ
この絵本、小学生なら全学年におすすめしたいのですが、特に3、4年生にはぜひ読んでもらいたい、できれば読み聞かせで聞いてもらいたい絵本です。
さぴこは読み聞かせボランティアをしていますが、基本的に低学年の子が多いので3、4年生に読み聞かせることはあまりありません。でも3、4年生に読み聞かせをする、そういう機会があったら絶対この本を選ぶことでしょう。
1、2年生でも本の内容を理解することはできるとは思いますが、深く考えられるようになった3、4年生の方がきっと心に残る内容だと思います。
このくらいの年齢の子供って親に「あれこれいわれなきゃできたのに」とか言い出すことが多いですからね。
ギャングエイジにこそ読んで欲しいです。
おわりに
今回は子供が選んでくれたおかげで、とっても良い本に出会えて感謝しています。
これまでも子供に教わったことはたくさんありますが、こうやってどんどん自分でいろんなものを探して、そして見つけてくるという姿に、自分も負けていられないなと思いました。
読書の秋、私もなにか自分のための本を探してみようと思います。
それでは!!