すでにご存知の方は多いかと思いますが、IOCが2020年の東京オリンピックの競技のうち、マラソンと競歩についてを札幌での開催にする旨を発表して1週間になります。
札幌市民としては冬季オリンピックならイメージはありますが、夏季のオリンピックが札幌で開催されるというイメージは全くありません。
もともとこの東京オリンピックではサッカーの一部の試合が札幌ドームで開催される予定ではあったのですが、あくまでも予選グループの試合であってメダルのかかった試合が行われるわけではないのです。
それが、もう来年の夏に迫っているオリンピックの競技で、しかも花形競技とも言えるマラソンが札幌で行われるかもしれないと聞き、いろいろな意味でいろんな感情が渦巻いているというのが正直なところでしょう。
単純に嬉しい
マラソン競技は高額なチケットを購入しなくても沿道で応援することができる貴重な競技です。
札幌市民にとってはそんな貴重な機会がもしかしたら札幌であるかもしれない、という単純に嬉しいという感情やワクワク感がある人も多いのは当たり前のことですよね。
オリンピックの競技の中でも開催国のアピールを一番できると言われている競技ですから、そんな競技が札幌で行われるかもなんて思っただけでもすごいことだなとは思います。
もちろんまだ完全に決定されたわけではないですから、開催されれば、ですけど。
モヤモヤとした感情も
ただ、今回はあくまでも東京オリンピック。
札幌オリンピックではないのです。
東京でのマラソン開催を楽しみにされていた方がいきなり札幌での開催になるなんて聞いたら、大変がっかりしてしまいますよね。
選手の方々だって東京で行われる前提で調整をされているのですから、開催まで1年をきっている今言われてもという気持ちでいっぱいだと思います。
大会の準備を進めていた方々だって落胆しているはず。
そんな感情が海を渡って北海道へも伝わってきています。
小池都知事の北方領土発言もその1つかと。
正直、札幌は東京から競技を奪うなんていうつもりはもちろんないんですよ。
そもそもそんなことができるはずもありません。
ただ、急に話が出てきたというだけで、札幌市民だって戸惑っているんです。
賛成派ばかりではない
マラソンと競歩の札幌開催についてIOCから発表されてからというもの、確かに札幌ではオリンピックへの期待の声も高まっています。
ただ、全員がそうではありません。
夏が短い札幌はもともとたくさんのイベントが7月と8月に集中して行われます。
そしてそれを楽しみにされている方もたくさんいるのです。
でももしこのまま本当に札幌でマラソンと競歩が行われると確定した場合、それらを中止しなければならないことだって考えられます。
交通規制で予期しない事態になる可能性も高いですよね。
あらかじめわかっていることであればそれに対しての準備もできますけど、オリンピックまでもう1年もないという状況でこんな話が出てくるとは誰も想像できないですよね。
札幌ではボランティアの募集もされていませんので、手伝いとして町内会や各種学校へ声がかかる可能性だって考えられます。
しかも開催時期はちょうどお盆前の夏休み時期。
町内会でも夏祭りなど色々なイベントがある時期と重なります。
毎年できることなんだから1年くらいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなか大変なことだということはご理解いただけることでしょう。
札幌は確かに東京よりは涼しい
一つ確かなことは、午前中の札幌は間違いなく東京よりは涼しいということ。
気温が東京と同じくらいか東京よりも高くなる日があることは確かですが、朝は東京よりは確実に気温が低いのでマラソンをされる方々にとっては身体の負担は少ないと思います。
そもそもマラソンは冬のスポーツと言われているもの。
選手の方の身体を考えるのであれば少しでも気温が低い方が良いのは明らかです。
でもそう考えると今の開催時期に限定されるのであればもう日本で夏季オリンピックが開催できるのって北海道くらいですよね。
10月に開催できるのであればよいのですけれど。
おわりに
これから北海道は雪と氷の季節になります。
なのでこれから準備を始めるというのは非常に大変なことになりそうです。
今の所完全に決定されたわけではないので、これが取り越し苦労になる可能性だって十分にあるのですが、もしこのまま決定すると色々なことを急ピッチで始めなければならないでしょう。
もし夏季オリンピックのメイン競技が札幌で行われることになればそれは素晴らしいことだとは思いますが、正直心の準備ができていないといいますか。
それにしてもそろそろ決定してもらわないとどちらの都市も落ち着きませんよね。
来年の夏は東京オリンピックだからと夏休み恒例のディズニーリゾート旅行をあきらめたのですが、札幌市内もなかなか大変なことになりそうです。
それでは!!