今日の夕方、札幌に小中一貫校が開校するというニュースを見ました。
今後義務教育の9年間をまとめて小中一貫校でという動きが札幌で加速しそうです。
令和4年度から全小中学校で小中一貫した教育を実施
実は札幌市では以前から小中一貫に関する動きがありました。
そして令和4年度から全小中学校で小中一貫した教育を実施することになったようです。
小中一貫校を増やしていくというのではなく地域の学区内で小中学校の連携を強めていくという目的だったようですが、連携よりも一歩進んだ関係ということで小中一貫した教育という表現になったのかもしれません。
札幌の公立の小学校の児童のほとんどが学区内の中学校に進学するのですが、複数の小学校から中学校へ進学する際いろいろトラブルが発生して不登校になった生徒も少なくないと言われています。
そういった中1ギャップをなくそうという取り組みから始まったものだと思うのですが、もしかしたら今後はその目的の範囲を超えていくのかもしれないと思いました。
少子化による小中学校の統廃合
札幌市内の小中学校の児童生徒数は少子化によりかなり減少しています。
子供が今通っている小学校でも児童数はピーク時よりかなり減少している状況です。
小学生が減るということは中学生も減っていくということは必然で、児童生徒数に合わない建物などがどんどん増えていくのでしょう。
以前は小学校と中学校それぞれの統廃合が進むのではと予想していたのですが、小中一貫校にすることによっていろいろなメリットを考えると、小中一貫化は避けられないような気がしてきました。
というのも小学校は自宅からの登校距離の関係上、そう簡単に統廃合することもできません。
でも学区内の小中学校が一貫校になるということであれば学区内である程度完結できるようになります。
給食設備、教職員、学校設備を考えてもかなりのコスト削減につながるでしょうね。
小中一貫校のメリット・デメリット
小中一貫校ということで中1ギャップがなくなるというメリットやコスト削減につながる可能性があるというメリットが考えられますが、じゃあデメリットはどうでしょう。
まず9年間同じ学校に通うということで節目を感じることが少なくなるということがあると思います。
うちの子供はもうすぐ小学校の卒業式なので、卒業に向かってクラスのみんなで協力していろいろなことを頑張って準備していますが、小中一貫校だとそういう雰囲気にはなりにくいでしょう。
あとはずっと同じ友人たちと9年間を過ごすことになるということもありますが、これは状況によりメリットにもデメリットにもなります。
小学校1年生と中学3年生が一緒の学校で学ぶことで得られることもたくさんあるでしょうし、不便なこともいろいろ出てくるかもしれません、
これからは公立の小中一貫校が増えていく?
札幌に限らず、今後の日本の公立小中学校は少子化とともに一貫化していくのかなと思います。
過疎化が進む地域ではすでに小中一貫校が増えてきているでしょうし、今回札幌で開校が予定されている小中一貫校はどこも市内中心部から離れた学校です。
これからさらに少子化が進むことはもう避けられない現実ですから、校舎の老朽化による建て替えが多くなってくる頃には札幌市内中心部でも小中一貫校が増える可能性があると思っています。
10年後の小学校は今のあたりまえの小学校とはまったく変わったものになっているかもしれない。
札幌の小中一貫開校のニュースを見てそう思いました。
おわりに
さぴこの子供は今年小学校を卒業しますが、この6年間の小学校の状況は今年50歳になる私自身が通っていた頃とそう大きく変化がないという感覚でした。
世の中がこれほど変化しているのに教育現場がこんなに変化していないなんて!
ただここ1,2年で変化しそうな兆しはありましたので、時代に取り残された公立学校もこれから大きく変化していくのかなと思います。
それにしても9年同じ学校に通う可能性が出てくるとなると、学区選びが今まで以上に重要になってくるような気がしますね。
そうなると児童生徒数の少ない学区の人口は更に少なくなって、希望者が多い学区に集中してしまいそう。
私立では立命館慶祥小学校の開校も予定されていますし、今後の札幌の学校選択もいろいろと変わりそうですね。
それでは!!