今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」
今日の朝は寒いくらいだった札幌。
秋の気配の漂う中、今日は野幌森林公園内にある「森のちゃれんが 北海道博物館」へ行ってきました。
今日は写真たっぷりでお届けします。
前身は北海道開拓記念館
北海道博物館の前身となっているのは1971年に開道100周年を記念して開館した北海道開拓記念館です。
北海道立アイヌ民族文化研究センターと統合し、2015年の春に「北海道博物館」として新しく生まれ変わり、北海道の自然や歴史や文化などを幅広く見ることが出来るようになりました。
入館時にもらったパンフレットにはおすすめ見学コース3つとそれぞれの所要時間も書かれていましたが、今日はフルコース(3時間)で見てきましたよ。
大きなナウマンゾウとマンモスがお出迎え
まずは入園料を払い、展示室に入ると大きなナウマンゾウとマンモスがお出迎えしてくれます。
この展示室はプロローグと5つのテーマで分けられていて、この南からきたナウマンゾウと北からきたマンモスがある部屋はプロローグ「北と南の出会い」です。
天井が高く、広い吹き抜けのスペースになっています。
北海道の120万年物語
第1テーマは「北海道120万年物語」。
旧石器時代から始まり開拓時代までの長い歴史を見ることができる展示物がいっぱいです。
化石からはじまり縄文時代までの写真をのせてみましたが、写真には撮りきれないくらいたくさんの展示物がありました。
縄文人のおしゃれ、実物のブレスレットなどをみると今でも使えそうなデザイン。
こちらは北海道初にして唯一の国宝、「中空土偶」です。
なんでも縄文文化後期で一番大きいものなのだそう。
本物かと思ってみていたらレプリカで、本物は函館市縄文文化交流センターということろにあるそうです。
いつか機会があれば実物も見てみたい!
北海道の歴史としては開拓が始まってまだ150年弱ですが、先住民族であるアイヌと和人との交易をしていた蝦夷地の頃に関する展示物が数多く展示されています。
下の写真はオムシャというアイヌ民族と松前藩士である和人との儀礼を再現したジオラマです。
とっても精巧にできています。
アイヌ文化の世界
前身のアイヌ民族文化研究センターの部分がこちらで新しく生まれ変わりました。
明治政府が北海道を日本の領土に入れてからのアイヌ民族の歴史や、アイヌ民族のあらゆる文化を見ることができます。
アイヌ民族の音楽や言葉を体感できるスペースも!
こちらは復元された家屋。
中央には炉があり、北海道の寒い冬を乗り切るために火を絶やすことはなかったのだそう。
北海道らしさの秘密
北海道の産業や文化にまつわるものが数多く展示されているコーナーです。
広大な大地を耕し、農業、酪農を発展させてきた器具等を見ることができます。
昭和時代には北海道の代表産業でもあった石炭産業。
北海道にはたくさんの炭坑がありましたが、その歴史の一部を見ることができます。
下の写真のカルタ、おそらく北海道の人は木の札、それ以外の地域の方は紙の札に見覚えがあるのではないかと思いますが、百人一首の札です。
百人一首といえば普通は上の句を詠み下の句の札を取りますよね。
北海道の百人一首は下の句カルタといって上の句を詠むことはなく、下の句を詠んで下の句の木札を取るのです。
こんな古い木のスキーも展示されています。
下の写真は大正時代の倶知安から小樽へ向かう列車の車内を再現したもの。
北海道の列車にはストーブが!
北海道民の食事サンプルはニシン漬け、いずし、三平汁。
どれも北海道民には今でもおなじみのメニューですね。
わたしたちの時代へ
戦時から高度経済成長期までの北海道に関するものを展示しているエリアです。
このトヨタパプリカ、可愛い!!
運転してみたいなぁ。
これ、美顔器です。
今の美顔器とはずいぶん違いますね。
私が小学校に入学する頃に流行ったものなので、かろうじて当時実物を見た記憶が残っていますが、40代以下の方なら見たこともないのでは?
この美顔器、効果があったのかは疑問ですけどね。
いかにも昭和、という感じのものが展示されていますが、これらはすべて「お年玉付き年賀はがき」の特賞、1等のものなのだそう。
写真には写っていませんが横には足踏みミシンも展示されていました。
このカメラ、可愛い。
黒電話のダイヤル、子供が面白そうに回していました。
年利8%?
1980年代の今は無き北海道拓殖銀行のポスターの展示を見てビックリ!!
2年定期の年利が8%ですよ!!
3ヶ月定期でも6%。
ある程度まとまったお金があれば利息だけで生活できていた時代ですね。
今は利息なんてほとんどつかなくなってしまいましたけど。
こちらは北海道拓殖銀行、通称たくぎんのキャラクターのたくちゃん。
昔、祖母の家にたくさん飾ってありました。
懐かしいなあ。
生き物たちの北海道
こちらが最後の第5テーマになっている「生き物たちの北海道」。
急速に発展していった北海道の自然の中で人間と動物の関係をテーマに、見るだけではなく遊びながら学べる場所になっています。
子供達は大喜び!
シカ飛び出し注意、ですね。
キツネも日常的に出てくることが多い北海道です。
海の生き物の展示でこのエリアは終了です。
ほかにも見所たっぷり
こちらは記念ホール。
無料で見学できます。
赤いカーペットに巨大なタペストリーがかけられている豪華な空間です。
地下1階は図書スペース。
子供用の絵本もあります。
こちらは有料スペースから行くことができる場所になっています。
こちらも地下1階ですが無料スペースのはっけん広場。
お米をマスではかったり、風呂敷でビール瓶やすいかを包んだり、あかちゃんのおむつ替えの体験などもできます。
輪投げやコマ回しなど昔のおもちゃで遊ぶことも!
こちらも無料スペースに展示されている北広島マンモス。
記念撮影スペースにもなっています。
入り口にはカフェスペースとお土産物のお店が。
美味しそうなケーキやドリンクが販売されていました。
秋の気配たっぷりの夕方
気がついたら閉館時間に。
外に出たら日が暮れるのが早くなったのを実感するような空を見ながら家に帰ったのでした。
見所満載で、じっくり見ようとしたらかなり時間がかかる北海道博物館。
もし北海道博物館に行ってみようかなと思われた方、時間に余裕をもった方が良さそうです。
北海道博物館の詳細
森のちゃれんが・北海道博物館
札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
開館時間:9:30~17:00 (10~4月は16:30)
休館日:毎週月曜日、年末年始